KeePassはオープンソースのパスワードマネージャーです。
各種サイトで利用しているユーザーIDやパスワード等を暗号化されたデータベースに保存することが可能です
他にもユーザーIDやパスワードをクリップボードにコピーしたり一括入力したり、セキュアなパスワードを自動生成したり等、多機能かつ安全にパスワード管理を行うことができます。
公式サイトよりダウンロードすることができ、インストーラー版とポータブル版(zip)の選択が可能です。
Downloads - KeePass
https://keepass.info/download.html
KeePassは日本語化できる?
KeePassは日本語化することが可能です。
日本語ランゲージファイルは下記からダウンロードすることができます。
Translations - KeePass
https://keepass.info/translations.html
「Japanese」の現行バージョンをダウンロードしましょう。
解凍した「Japanese.lngx」をKeePassの「Languages」フォルダにコピーします。
「KeePass.exe」を起動します。
初回起動時に「Enable automatic update check?」というダイアログが表示されるので、アップデートの自動チェックを行う場合は「Enable」を、不要の場合は「Disable」をクリックします。
KeePassのメイン画面が表示されたら、メニューバーから「View」をクリックし、「Change Language」を選択します。
「Select Language」という画面という画面に「Japanese(日本語)」と表示されているのでクリックしてください。
ランゲージファイル読み込みのためにKeePassの再起動が必要だというダイアログが表示されますので、「はい」をクリックしてください。
KeePassが再起動し、これで日本語化された状態となります。
基本的な使い方
データベースの作成
まず最初にデータベースを作成します。
メニューバーの「ファイル」をクリックし、「新規」を選択します。
「新しいデータベース」というダイアログが表示されるので、「OK」をクリックすると保存場所の選択になります。
任意の場所を選択し、ファイル名を決めて「保存」をクリックします。
「複合マスターキーを作成」という画面になり、マスターパスワードを決めることになります。
マスターパスワードはデータベースを暗号化するためのパスワードで、今後KeePassを使う際に必要なものとなりますので、忘れないように注意してください。
マスターパスワードと確認用に同じものをもう一度入力したら「OK」をクリックします。
「データベースの設定」という画面になり、データベースの名前や説明を入力することができます。
必要に応じて入力し、「OK」をクリックします。(空白のままでも問題ありません)
「緊急用シート」というダイアログが表示され、データベースを開くために必要な情報を印刷するかの選択となります。
マスターパスワードを忘れた際の緊急手段として使うことができますが、悪用されないよう他の人に見られない場所に厳重に保管する必要があります。
必要な方は「印刷」を、不要な方は「スキップ」をクリックしてください。
(ここでスキップしても後で印刷することが可能です)
以上でデータベースが作成され、KeePassのメイン画面に作成したデータベースが表示されます。
ユーザーID・パスワードの登録
画面右側の何もない場所を右クリックし、「エントリーの追加」をクリックします。
(メニューバーから「編集」→エントリーの追加をクリックするか、ツールバーの鍵のマークをクリックしても同様です)
「エントリーの追加」画面が表示されます。
・タイトル
ログイン情報の登録名になります。
・ユーザー名
ログイン時に必要となるユーザーIDを入力します。
・パスワード
・もう一度
ログイン時に必要になるパスワードを入力します。
・URL
登録するユーザーIDとパスワードを入力するログイン画面のURLを入力します。
・備考
・有効期限
必要に応じて入力してください。
画面右上の「アイコン」のボタンをクリックすることで、登録アイコンの変更ができます。
最後に「OK」をクリックし、ユーザーIDとパスワードの登録は完了です。
ユーザーID・パスワードの自動入力
登録したユーザーID・パスワードのエントリーをクリックして選択したら、ツールバーの緑の●をクリックします。
(エントリーを右クリック→「URL」→「開く」でも同様です)
既定のブラウザで設定したURL(ログイン画面)が開きます。
緑の●の右側の▼をクリックすることで、開くブラウザを選択することも可能です。
ログイン画面の入力フォームをクリックし、入力可能状態にします。
KeePassに戻り、エントリーを右クリックして「自動入力の実行」をクリックしましょう。
すると、入力フォームにユーザーIDとパスワードが自動入力され、そのままログインされます。
KeePassの画面に戻らなくても、ホットキーを利用することでそのまま自動入力をすることもできます。
入力フォームが選択された状態で、「Ctrl+alt+A」を押すだけで利用することができます。
自動入力時の注意点としては、キーボードの入力モードを半角にしておいてください。
全角入力だと、KeePassからの入力も全角で行われてしまいます。
KeePassXCとの違い
KeePassはオープンソースなので派生したソフトがあります。
KeePassXCもそのうちのひとつです。
KeePassXCはよりグラフィカルに改変が行われており、日本語も最初から使えるようになっています。
KeePassとデータベースに互換性があり、基本的な使い方も一緒で相互乗り換えが簡単にできますので、試しに使ってみるのも良いかもしれません。
公式のものの方が安心して使えるという方や、シンプルなデザインの方がいいという方はKeePassが良いと思います。
アンドロイドで使える?
KeePassはオープンソースということもあり、様々なプラットフォームで開発されています。
もちろんスマホのアプリでも利用可能となっています。
公式サイトのダウンロードページの下部、「Contributed/Unofficial KeePass Ports」という部分に取り上げられています。
Androidですと、
KeePassDroid
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.android.keepass
KeePass2Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=keepass2android.keepass2android
KeePassDX
https://www.keepassdx.com/
KeepShare
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hanhuy.android.keepshare
といったものが記載されています。
Google Playで「KeePass」と検索すると他にも色々と出てきますが、公式で紹介されているものを使うのが無難だと思います。
インストール方法
ポータブル版ではインストール不要で使うことができますが、ここではインストーラー版を利用する場合のインストール方法を説明していきます。
ダウンロードしたexeファイルを実行すると、インストールが開始します。
Select Setup Language
言語選択画面になりますが、日本語の選択がないので「English」を選択し「OK」をクリックしましょう。
License Agreement
使用許諾画面になります。
「I accept the agreement」を選択し、「Next」をクリックします。
Select Destination Location
インストール先の選択。
そのままでも問題ありませんし、別の場所を指定したかったら選択をし、「Next」をクリックします。
Select Components
コンポーネントの選択。
これは特に変えずにそのまま「Next」で構いません。
Select Additional Tasks
追加タスクの選択。
デスクトップにアイコンを作成する「Create a desktop icon」やクイックランチャーにアイコンを作成する「Create a Quick Launch icon」のチェックはお好みで決め「NEXT」をクリックします。
Ready to Install
インストール準備ができたので、確認し「Install」をクリックします。
「Completing the KeePass Password Safe Setup Wizard」とインストール完了の表示が出ます。
最後に「Finish」をクリックしてインストール完了です。